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AYSA'S DAYS

先輩


ブラザーと、恋に落ちても


私の心を独占して、決して彼等もその中には入る事の出来なかった場所。



そんな、心の奥底の大切な場所にいたのが



T先輩だった。




どんなに可愛い褐色の美しい肌をした男の子達と恋に落ちても。



どんなに、素敵な甘い恋の言葉を囁かれても。



私の心は常にそこにはなかった。




ずっと、ずっと彼の事を考えていた。





初めて、死ぬ程好きになった男。



そして、



初めて、死ぬ程、愛してくれた男。




今、考えると赤面してしまう位に、幼い恋。


でも、だからこそ一生懸命で刹那的だった。




忘れない。



あの日、ベッドの上で、



「私を殺してよ。


こんな想いをする位なら、死んだ方がましだよ。」



と、駄々っ子の様に泣き叫ぶ私に



「そんなに望むなら、殺してやる。


一緒にそれで死のう。」



って、 悲しい哀しい瞳で言ったあなた。



私の首に手をかけようとして・・・・。




そして、ふいに抱きしめた。





何を、その頃の私は焦っていたのだろうか?


何を、あんなに誠実な彼に、あれ以上求めていたというのだろうか?





覚えているかな?


いつだったか、もし二人が別れてしまったら・・・・


っていう話をしてた時。


あなたは言った。



「俺は、これから先、出会う女にも、お前の事は話していくよ。

AYSAっていう、女がいて、俺の人生にかけがえのない大切な大切な


思いっきり愛した女だった。」


って・・・・。




幼くして、愛情の持続に希望を持てていなかった私は


あなたのその言葉を気持半分に聞いていたけれど。



嬉しかった。今でも宝物の言葉。


あなたはもう、とっくのとうに忘れてしまっているけれど。


大切な大切な

宝物。




元気かな?


誰かを愛し、そして愛されているんだろうな。


もう、とっくに可愛いベビちゃんの、いい親父になってるかな?




あなたの事を思い出す度に、苦い切ない想いと一緒にいつも、


感謝の気持でいっぱいになる。



短い、本当に短い間だったけど、


あなたが愛してくれたから私は変った。


そして、救われたんだ。


どうしようもなかった私の生活。

私の人生に、



あなたは光を与えてくれた。



ありがとう。


何度言っても足りない位に、






本当に、ありがとう。





いつも願っているよ。



あなたが今日も、幸せでありますように・・・・。







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